暫存

My Autumn Rain 暫存歌詞
1.boy

作詞:藤川翔一
作曲:藤川翔一

君が生まれた 若葉薫る日
one CALL two CALL
ママが呼ぶよ
新しい世界を見た
どんな風に大人になる

雨降りには会いに行くよ
駅前を傘もって走るよ
あなたを探して
国道を駆けて行くよ
心まで急かして高鳴る
僕は消えない

言葉覚えて抱いてもらった
頬をつたう
ママが泣いた
新しい世界を見た
こんな風に大人は泣く

探していたよ
やっと見つけた
たった一人
僕の生きる意味さ
あなたを探して
長い間走り続けた
これからは少し歩いてみるよ
二人手を繋いで

さぁ行こう
一緒に行こうか

雨降りには会いに行くよ
駅前を花もって走るよ
あなたを探して
国道を駆けて行くよ
心から大切に思った
僕は消えない


2.エガオ

作詞:藤川翔一
作曲:藤川翔一

闇夜から逃げるように
僕は部屋を飛び出した
月明かり 線路沿い
誰にも気付かれない静寂
乗りなれた自転車の
車輪からもれる声
次第に僕の声になる

明日また会えるから
そうやって逃げてきた
いつだって始まりを
先延ばしにしてきたから
でも何が起こるかもわからない
そうだろう
後悔したくないから

急ぐわけがあるんだ
早く君に会いたい
少し息を切らせ駆けてゆく
駆けてゆくこの街角

君の笑顔に会いたくて
僕は自転車を走らせた
今はまだ長い上り坂の途中だけれど
たなびく月明かりの下
確かに君のもとへ近づく
遠ざかる僕の街

「今なら間に合うぞ
引き返すなら今だ」
もう一人の僕は言う
「あの子を笑顔にできるか」
そんなこと考えても無かった
どうすればいい?
もう一人の僕に問う

「この距離を保ったら
仲良しでいられるぞ
どうせ話もできないままで
後悔させるだけだろう」

長い上り坂の途中
諦め僕は引き返した
自分自身が作り出した
いいわけを見つけて
たなびく月明かりの下
胸を撫で下ろしたかのように
坂道を下る途中

僕の弱さを
切り取った夜
呆れながらも家路を辿る
何故だろう涙が止まらない
瞬きのたび こぼれる

君の笑顔に会いたくて
ただそれだけじゃ足りなかった
潜り込んだベッドの中
腫れた目をこすった
朝になればこの気持ちと
しばしのお別れさ
さようなら

僕、もう少し強くなるから


3.water

作詞:藤川翔一
作曲:藤川翔一

冷たい土の上で
ゆらゆらよどんでいく
ものさしで測れるくらい
人一倍小さなハート

望んで望んでやっと会えた
僕は僕と出会ったけど

and We have to say “Good Bye”
会いたいのはお前じゃない
僕はみずたまり
空は海で
嫌になる

雨降らない日が続いて
枯れてしまいそうで怖い
冷たい土の上で
待つだけかい

空は果てなく青い海
みずたまりは僕の心模様
染まってく染まってく
誰かが僕のことをわかってくれているかな

僕はみずたまり
いろんな人の跡で汚れていった
そしたら僕は
僕だけのものじゃなくなったんだ
あなたを汚して
僕も汚れた
分け合ったんだ
交差したんだ
美しすぎて枯らしたくなかった

and We have to say “Good Bye”
会いたいのはおまえじゃない
僕はみずたまり
空は海で
それでいい
それでいいよ


4.タガイチガイ

作詞:藤川翔一
作曲:藤川翔一

今年から二人で暮らし始めた2DK
あなたとわたしの宝物
何度もありがとう
言ってくれるけれど
お互いさまだよ
ありがとう

隣の体温
気付けばわたしにも移って
気持ちが溢れ出す
眠ってる間にわたし手紙を書いた
ナイフと優しさ
一つずつ

出会えてよかった
一つは枕元に
出会わなきゃよかった、を
隠して

会いたい日の曇り空は
涙で滲む雨模様
窓際に座ったままで動けない
いつだって見せつけあって
何を知ってこれたの
今更教えてください
好きになった理由

運良く七十 八十まで生きて
二人がしわしわになっても
同じ形で眠ろう
同じ場所で笑おうよ
今はね 信じたい

この部屋の中
居場所を失くしてしまったあなたが
ほっとして
休まるように
笑うよ

私の大好きな時間
あなたとならば沢山
知ってる振りはしたくない
どこかに行こう
思い出になってしまったとしても
わたしは泣かない
写真も全部失くさない
この心に

隠した手紙
燃やしてしまってもいい
優しさってことにして
さよなら

会いたい日の曇り空を
晴らすのは僕の役目
あの人みたく愛せない
太陽じゃない
いつだって見せつけあって
君が教えてくれた
自分は失うものでも
君は失くしたくない

今年から二人で暮らし始めた2DK
澄ましたら聞こえる
ありがとう


5.バスストップ(Tuppence.Studio.Live)

作詞:藤川翔一
作曲:藤川翔一

一重瞼の君と 懐かしい通学路
畦道の脇に見つけた蛍
二人で眺めて

雨上がりの匂いで 思い出す瞬き
ここは東京
22時
バスを待つ

時々開くあの日の手紙
財布の中へ忍ばせたまま
重ね過ぎた面影と共に
待ち惚け

ガラクタ集めてばかりいる僕と
花つぼみ
咲かずに生きる
世界が隔てたこの場所から
何度も始めるよ
約束溢れるばかり停留所
途中下車のない道の上
つぎはぎの心が
僕を連れて

幾度目の始まりを
迎える停留所
時刻表はない 行き先も
迷ってばかりさ

傘もささずに僕の手を引く
君は凄いや ほんと凄いや
誰かと誰かで呼び覚ませる
想いだ

相変わらずな僕もようやく
明日へ向かう国道の脇
バスは信号機にはばまれている
行こう

ガラクタ集めてばかりいる僕と
花つぼみ
咲かずに生きる
世界が隔てたこの場所から
何度も始めるよ
約束溢れるばかり停留所
途中下車のない道の上
つぎはぎの心が
僕を連れてく


6.暦歌-コヨミウタ-

作詞:藤川翔一
作曲:藤川翔一

今夜は雪が降るってさ
楽しみにしてみよう
特別な日じゃなくても
待っている

無器用で照れくさくて
素直になれないや
優しい顔するだけじゃ
届くはずないのに

急かす街並み
色とりどりの傘が織り成す
低気圧
背中押されてうつむいたまま
地下鉄に乗り込んだ

雪の舞うころ
迎えに行くよ
明日になれば溶けてしまうなら
何気ない日も記念日にしよう
記憶の中にいつも居てほしい

誰かの真似をするたび
冷や汗をかく偽者
本当の言葉を持ち
僕を生きてみたい

いつか失う時が来るなら
間違いだらけでいい
泣いて泣かせて
凍えたときに
温もりを知っていく

雪の舞うころ
迎えに行くよ
明日になれば溶けてしまうなら
何気ない日も記念日にしよう
暦の上に僕がいなくなるまで

改札から見える雪化粧は
置き去りにした
景色をそのままに

雪の降る街
見上げてみれば
観測通りの空
少し大人になってしまったんだ
僕の肩に落ちて染み込んでく

雪の舞うころ
思い出すのは
二人がここにいた暦の上
はしゃぎすぎては
呆れ顔して
言葉にならない気持ちになった
ずっと愛してる


7.アスタリスク

作詞:藤川翔一
作曲:藤川翔一

ふと迷う夜はいつまでも眠れずに
明日を待ちわびることもできなくて
夜空に瞬いた 星屑の雨の中
君が君でいること探した

鼓動の音だけ寄り添っている

星屑から零れ落ちた
光たちが窓の外を埋め尽くすよ
描きかけた夢のように
ずっと遠くで無数に輝いている

何を引き換えにすれば
うまくいくんだろう
必要な分だけ差し出したつもり
でもまだ足りないって
誰の声が聞こえる?
それはきっと自分
自分の声だろう

立ち止まった現在地
目を開けてみて

今ここから始めたくて
何か変わるはずだってこと信じてるよ
一つだけを選べなくていいさ
前に進むだけの世界じゃない

ふと迷う夜は
いつまでも眠れずに
繰り返す分岐点に
何度も立つんだ
流した涙は
知らせに来てくれたよ
諦めたくないって心は叫んだ

星屑から零れ落ちた
光たちが雨となって降り注ぐよ
描きかけた夢をいつかきっと
手の平で触れてみたいんだ

一人にしないから
一緒に行こう
ずっと歩き出したくて泣いていた
ってことにしないか。